2月1日PM 算数を磨き切った挑戦者たちが集う——巣鴨中学校 算数選抜入試
2026年2月1日(日)、東京都の中学受験初日。巣鴨中学校では午前の第Ⅰ期入試に続き、午後には算数選抜入試が実施されました。算数1教科で勝負する午後入試には、午前中に他校や同校の入試を終えた受験生たちが続々と集まりました。
午前入試を終えた受験生たちの静かな闘志
13時50分、保護者控室のギムナシオン(体育館)に足を踏み入れると、午前の入試を終えて、昼食をとる親子の姿がちらほら見えました。
時が経つにつれ、受験生と保護者が増えていきます。日曜日のためか、両親での付き添いや父親の付き添いも多く見られました。一概には言えませんが、何となく会話は少なく、受験生よりも保護者の方の表情が固い印象を受けました。
一方で、受験生たちの表情は意外なほど穏やかです。午前に行われた入試の経験が、手ごたえとは無関係に、子供たちを一回り成長させている——-そんな力強さも感じました。
在校生の的確で温かい案内
試験会場に入室できる時間が迫ると、受験生・保護者の人数も増えます。制服を着た在校生による、的確で温かみのある案内と資料配布により、混乱なく入試までの時間が過ぎていきます。その在校生の笑顔に勇気づけられる受験生、また堂々とした振る舞いにこれからの学校生活への期待感を自然と高められる保護者の方も多かったことでしょう。
それぞれの見送り
いよいよ入室の時間。
「さぁ、いよいよだ! 算数1科目、頑張って来い!」「うん!」
父親と受験生の短いやり取り。
「行ってきます!」「頑張ってね!」
母親と受験生の声。
ここまでの長く険しい道のりが、この瞬間のためにあったのだと実感させる——家族それぞれの見送りの光景が、そこにはありました。
一方で、「待って! リュック空きっぱなし!」と母親の声も。中には、使い込まれたテキストと午前中の問題用紙、受験票がこぼれそうなリュックが。その辺は、やはり6年生男子。思わず笑みがこぼれる一幕もありました。
400人超の静寂
15時10分、午後入試の集合時間。
14時前とは打って変わって、ギムナシオンは保護者の方で埋め尽くされていました。400人を超えているにもかかわらず、会場には音一つない静寂が広がっています。入試特有の緊張感が、会場全体を包み込んでいました。
広報担当の山崎大輔先生より、15時30分の試験開始と同時に保護者会を開始する旨の案内がありました。
受験生の保護者を勇気づけるお話
15時30分、試験開始と同時に保護者会がスタート。
堀内不二夫校長先生からの挨拶では、保護者の方への力強いエールが送られました。
「磨き切った算数で、今日の入試を戦ってほしい」そして、「入学後には是非読書をしてほしい」というお話がありました。バランスのとれた人間力は読書で育まれる——そんなメッセージとともに、「受験生の皆様が努力とその力を発揮して、是非よい入試になるようお祈りしています」と結ばれました。
その瞬間、会場から拍手が湧き起こりました。堀内先生ご自身は「いやはや・・・まさか拍手を頂けるとは・・・ありがとうございます」と恐縮されていましたが、これまでの頑張りを肯定され、背中を押された——そう感じた保護者の方が多かったのだと思います。
続いて、山崎先生からお話がありました。
午後の算数1科入試は、午前でも力を出し切った受験生にとって過酷なものである。だからこそ、「難しかったけど、解きごたえがあった、楽しかった」 と、一人でも多くの受験生にそう感じてもらえることを目指して、数学科の先生方が力を合わせて1年間かけて問題を作成されたそうです。算数好きが集う巣鴨生の話と合わせて、グローバル教育など、4月からの6年間の学校生活を十分にイメージできるお話が続きました。受験生家族の皆さんに「結果に関わらず、中学受験そのものを、やってよかった、がんばってよかった」と思ってもらいたい、ご縁をいただけたご本人、ご家族に「巣鴨でよかった」と6年後、あるいは何十年後かにでも思ってもらえるような教育を目指している、と最後を締めくくっていました。
文武両道の男子校
取材を終えた頃には、既に日は傾きかけていました。
帰り際、ふと目に留まったのは、1月初旬の朝、希望制者で行われる寒稽古の参加率を示す棒グラフの掲示。1週間行われる寒稽古の最終日には皆で豚汁を食べて達成感を分かち合うそうです。最終日は共通テスト当日にも関わらず、豚汁を食べてから向かう高3生も毎年いるとのことです。高2までは80%を超える高い参加率を示していました。
算数をとことん磨き上げた受験生だけでなく4科目をバランスよく学んだ受験生たちが、入学後はこうして文武両道の道を歩んでいく。そんな巣鴨中・高生の姿を垣間見た思いで、帰路につきました。
受験生の皆さん、この2/1の入試まで頑張り続けた自分を誇りに思ってください。そして、これからの入試でも、その力を存分に発揮してください。首都圏模試センタースタッフ一同、皆さんに吉報が届くよう祈っております。
- この記事をシェアする
